ハンドルしかない車を運転すること

私という意識が何をやりたいと思っても、それは無意識のニーズに見合っていなければならない。私の理解では、意識の役割の一部とは、無意識に対しての提案、そのお伺いを立てる、というものだ。

 

これは、アクセルペダルもブレーキペダルもない運転席のようなもので、我々にできることは「ハンドルを切ること」だけであり、どの方向にハンドルを切ったら車が加速し、どの方向にハンドルを切ったら車が減速するのか、それはハンドルを切ることで車のほうににお伺いを立てる他ないのである。